測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

鵠沼海岸ー鎌倉旅

最近つくづく運が向かない2人組で、夏の海に元気を貰いにいこうと前々から計画をしていたその日がめでたく実現した。梅雨間近の不安定な空をめいいっぱい晴れさせたのだから、もしかしたら私たちの運はこれから上向きに行くのかもしれない。

少し陽が落ちたくらいから彼女と落ち合い海沿いを散歩し、キラキラ輝く海の恩恵をよくよく体に蓄える。海が好きだ。入るのは嫌いだけど。どんな悩みもちっぽけに感じさせてくれるような圧倒的な大きさ美しさ、静かに寄っては戻る波が心を掃除してくれるようで、毎回しっかり魅了されてしまう。廃れることのない感動だ。

落ち込んだ時に何度だって訪れたい、鵠沼海岸は私のお気に入りのスポットで、そこに好きな友達を連れてこれて嬉しかった。本番の夏に向けて、大工さんたちが海の家を所構わず大量に建設を進めていて少し騒がしくはあったが。

居酒屋へ移動し焼き鳥とホッピーをやり、二次会用にお酒とおにぎりとミニカップ麺という炭水化物オンパレードを携え、そうして素敵ホテルに向かった。これこそが幸せだと誰かが私の耳に呟く。好きな友達と同じ場所へ帰るっていいな。

 

次の日は鎌倉で天ぷらそばを食べた後、八幡宮へちょっとよろしく頼みますと拝みに行った。おみくじを引いてみると、2人とも凶。ここにきて凶である。苦笑いして柱にくくりつけ、束の間の休息はこれにて終わりだ。

 

生活をしている

今日はメンタルが安定しているな...そう自覚したり言葉にした途端、崖から突き落とされるように落ち込みムーブメントを引き寄せ自爆しそうで怖い。ギリギリ崖の上をいくようにフラフラしたっていいじゃないかよとは到底思えずに相変わらず生きている。

 

ここ最近はPMSなのか五月病なのかちょっと気を抜けば相変わらずすぐ落ち込むし、食欲も抑えきれずご飯とお酒のことばかり考えている。

猫を撫でたり、仕事をしたり掃除機をかけたり、ああそう私は特に久しぶりにお皿を洗っている時などに、「生活をしている」のでは...という気持ちになる。生活をしている。しているのだ。めんどくさいことひとつひとつをこなしてみると、なんだかそんな気になるから悪くない気もする。だからお尻よ軽くなれ。めんどくささを愛せばいいのよと自分にアドバイす。

久しぶりにお皿洗いの理由としては、私は基本ご飯レシピを考え作り振る舞う役なので、皿洗いは彼氏という役割分担だからだ。作るのは好きなので私得な振り分けだ。

 

そんな訳で日常を送っている。

お酒は毎日浴びている。休肝日を設けようと朝彼氏と誓い合っても太陽が沈めば何かと理由をつけて必ず呑んでしまう。終わりの始まり、ポキュン。(リゼロのパチンコを好んでやります)

 

GWは彼氏と横浜の貝専門居酒屋を楽しんだり初の激混みコストコに行ってお目当ての高騰極まりないがめちゃうまサーモン1キロを買ってサーモン三昧の日々を送ったり、メガネちゃんと都会のオアシス等々力渓谷へ行き苺大福を食べその流れで二子玉のラウンジに行きだべったり、パンちゃんと大酒呑んでゲーセンでチョコタワーを崩しガストで白玉ぜんざいを食べたりした。充実してたな。

 

昨日なんかは心がべちょべちょで、GWの反動もあったのだろう、死んでいた。

今日は地元の親友ハム子と本当に久しぶりに携帯でテレビ電話をした。子どももまだ小さくずっと遠慮していたが、ちょっと声が聞きたくて仕方なくなり連絡したのだ。

8ヶ月のハム子の子どもくんも参加してくれて、髪型がロックンロール的にふっさふさなBOYなのだが、ずっとカメラ目線で落ち着いてて、私がアクションを起こすたびにヘラヘラ笑ってくれ、心が随分と癒された。

もちろん元気そうな彼女に会えたことが1番嬉しかった。新居も建てている途中で順風満帆に見えたが、現実は思い描いた形ではないし社会と隔てられてる気がして不安もいっぱいだと言っていた。みんな、生活をしているのだ。

 

昨日買ったローストポークハイボールで早めの晩餐をしている。外で仕事をするつもりだったのに土砂降りで雷も酷く、家で集中したら早めに終わったので。雷大丈夫か?と猫を見るが、なんてこともない表情でバリバリボウルの上に寝転んでいた。猫も、ちゃんと生活をしている。お酒が美味しい日だ。

台湾弾丸孤高の旅 その6 最終

ラスト日。計8万歩以上歩いた旅なのに目覚ましもかけずしっかり朝6時過ぎに目が覚める。その代わり普段と違い夢も見ずに爆睡しているのでめちゃくちゃ健康的なのかもしれない。

朝ごはんはモーニングビュッフェのお粥の上にちゃかちゃかおかずを勝手に乗っけてわたくし特製粥を作り食べた。Wi-Fiをホテルに返しデポジットで預けてた2000元(9000円いかないくらい)をゲット、ホテル近くのスーパーに行き、お目当ての牛肉麺の袋麺やお茶など安くゲット。

 

そしてホテルに戻り、完全にこときれボケーっとしてた。チェックアウトが12:00で助かった。ここのホテルは何から何までマジで完璧じゃん...。まだ早いけどもうこのまま空港行くかな、十分に楽しんだしな。そう思いながらも私はまたまた昨日のことを引きずっていたんだと思うが、なんかそこからの跳ね返りが私ちょっとすごいかも。ビビって乗れてなかったタクシーに乗って(これで台湾の交通機関制覇!5キロほどで500円くらい、安い!)またテキトーな英語や携帯を見せて意思疎通し、最後の力を振り絞り「小上梅」というお店へ小籠包を食べに行った。

 

これがまた...湯気の経ったせいろが置かれた途端に大量で食べきれない!と思ったのに、薄い皮がタユンタユンに熱々の肉汁を包み込んでいて、肉だねの味も薄すぎず強すぎず、非常に上品なお味の大成功小籠包だったのだった。。

まずは熱々なので火傷に注意しながらスープをいただき、そのまま丸ごとパクリ。次は千切り生姜をのせ、次はたれで、次は辛いやつ乗せて。あっという間に食べた。台湾最後に相応しい最高の食事だった。そして...店の人も優しかった!!ありがとう、ありがとう。

私は一気に元気になり、この時思った。ちょっと腰が重くても、小さくてもいいから新しい経験を自分の力でこなすってやっぱり満足と自信につながる。そして美味いご飯うまい経験にはやはり提供してくれる人重要。でもそれって賭けで、失敗ももちろんある。だからそれに対して自分が落ち込むことなんてない。私は私らしく、なんせ日々は賭けなんだから。賭けに失敗しても私のせいではない。

 

台湾、楽しかったー。

ひとり旅、結果的に大成功なのだった。

いろんな意味で、ひとまわり大きくなったと思う。(ダイエットします)

旅中メトロの地下でいたるところに全体的に真っ黄色のクレーンゲームのブースがあった。横目で見てていやいや大人なのでとやらなかったが、最後に余った小銭何枚か使って小さな犬くんをゲット。私はこいつと一緒に今から日本に帰る。

 

 

台湾弾丸孤高の旅 その5

台湾4日目。明日帰国する。どうなることかと思ったけど本当にあっという間だった。

少しゆっくりめに起きて、朝はモーニングビュッフェをモリモリ取った。迪化街という台湾の古い商店街に行き、台湾カラスミやかわいい花やピーチの茶葉を買う。

地元の本屋さんなんかにも行き台湾タイルのマスキングテープと、なんかレトロでかわいいから赤プラスチックの豚の貯金箱も買った。

 

そして極めつけに夕方から九份へ。千と千尋モチーフ(宮崎駿は否定してるらしい)の1番有名といってもいい観光地だ。

バスで向かってみたら、荒々しい運転でなかなかに危なっかしい。山の中を振り落とす勢いで進んでいき、酔わないようにと深呼吸を繰り返した。

観光地観光地してるところは、ひとりだと心に危険、と士林夜市でなんとなく悟っていたのに、少しここから旅がしりつぼんでいく。

 

観光客を掻き分けお土産ロードを歩き、有名な「九份茶房」で900元!!!(4000円近く)の高級台湾茶をいただく。案内してくれたおばちゃんが日本語を話せてホッとしたんだけど、この人が今回の旅行一めちゃくちゃドライだった。なんかめんどくさそうだし、早口でしゃべった後、機械的に目尻を下げて彼女なりの笑顔を作り、すぐ真顔になって会計はこれこれねと言って去っていった。茶葉はお湯を注がれて大きく膨らんでいくのに、私の心は急速に萎んでいく。強くなるのは非常に難しい。ひとりはなんて心細いんだろうなあと、もう旅も終わりに近づいているのに最後に思ってしまった。思いたくなくて自分の気持ちを押し込めようとすればするほどになんだかみじめな気持ちになってしまう。

 

ロケーションは素晴らしくて、テラス席で海を見下ろしながら熱々のお茶をゆっくり飲める。芳ばしいお茶だ。お湯は炭でずっと熱々、自分で継ぎ足してずっといただける。残った茶葉は持ち帰らせてくれる。

どんどん日が暮れて来て、大空の中で夕陽がぽつんとしている。ウジウジが止まらなかった。お茶なんてなんぼのもんじゃい、金額分は居座ったるからなと思う。(九份の眺望が1番きれいなのは日が暮れた時らしいから待ちたかった)

 

本来ひとりは気楽でいいものだが、賑やかな場所だと相対的に自分を見てしまったりする。またひとりだからと誰かにテキトーに扱われたり、寂しい奴だと思われることも無きにしも非ずだ。そういうのが1番心に来るんだなと改めて思う。性分的にもひとり旅は本来向いていないのだ。それでもやってみたのは、ひとりで人に頼らず初海外をやってみたい、新しい経験と一対一で対峙し、感じたことを慈しむ大人な旅をやりたいと思ったからだ。

 

しっかり日が暮れたので、提灯が灯ったのを確認し、目的だった夜の景色をぱぱっと撮り、死ぬほどバス酔いしながらホテルに帰った。皆勤賞狙いのハッピーアワーも終わっちゃってた。

 

当たり前だけど、台湾には良い人も嫌な奴もいた。一期一会でその人をどちらかに振り分けるんだから酷な話だけど、自分だっていつも機嫌がいいとは限らない。私に優しくしてくれた数々の人々のように、私も人には極力優しくありたい、と心から思う。

そして次に活かそうと思うが、こういうthe観光地は誰かと来た時に行こう!

 

最後の夜はやけくそにマック買って彼氏とテレビ電話しながら酒をあおった。ネットで調べたが台湾の人はあんまり晩酌しないようだ。そうかいそうかい...

台湾弾丸孤高の旅 その4

3日目。昨夜即寝したとは書きながら、実は胸が詰まるような感覚になりしばらく寝付けなかった。士林夜市がかなり効いた。あの家族カップル友達万歳の中、異国の部屋の角で1人座って極限孤高激ウマ食事をすることで、胃は満たされたのに心が空になり、孤独が随分と深まったのだ。もしかしたら今日を丸一日ベットの中で過ごすのでは、初のひとり海外を引きこもり続け最後の日を迎えてしまうのではと心配だったのに、朝6時に起きて黙々と準備して、ホテルのモーニングビュッフェをパスし、台湾式おにぎりのお店へ向かっていたのだった。執念。

「青島飯團」小さな屋台のおにぎり屋さん、その場でおばあちゃんが握ってくれる。ボディランゲージで意思疎通し合う。紫米?YES。辛いのは入れる?YES。見たことがないド派手な真紫のお米に肉でんぶや揚げパン、高菜のようなやつなどモリモリ入れて巻いて熱々をくれる。こうなるとワクワクが止まらない。忙しいだろうにニコニコしてくれて、これまた温かい。温かいを胸に言葉通り抱き抱え、二二八和平公園まで歩きベンチに座っていただくのだ。待ち遠しくて道中熱々を口に入れたら、少し硬めのもち米が噛むほどに美味しく肉でんぶがブワッと旨み、大成功を確信。大量の様々な具が口に入れるたびに味の変化をもたらしてくれる。最高...。量は、量は半分くらいがいいけど。

 

それからスタバでWi-Fi充電しながら休憩しつつ、このままでは今回目標の駅弁「排骨弁当」が入らないと気付いた。ミーハーとしてはぜひ、鉄道に乗りながら!食べたかったのだ。

対抗策として1時間半かけて台北101まで歩きお腹のキャパを作ることにした。はるか彼方の塔に向かい歩きまくる。そして着いたが台湾一でっかいビル!(テキトー)達成感はあるけどもう結構疲れてて地下のだだっ広いフードコートでにんじんジュースを飲むだけにして、このまま何も食べずにホテルへ帰って寝たいと思ったけど気合いで次の目的に向かう。

台北から台湾鉄道で猫の街に行くのだ。1時間の旅路で、車内で駅弁を食べるのだ。執念。

 

台北に戻ったがいいもののどこを探しても弁当の場所がわからず、はたまた台湾鉄道がそもそもどこか分からなくて、人に聞かずにしばらく歩き回り頑張ったけど見当たらない、方向音痴を呪う。結局たくさんの台湾人に助けてもらってなんなら切符まで買って貰った。

台湾人中国人、見た目も似ていて漢字もなんとなく分かるで近い人たちと考えがちだけど、こちらの中国語がゼロ、相手の日本語がゼロならいざ話せばなんにも分からない。イタリア人みたいなもの、要はしっかり外国人同士。英語もなければ何にも分かり合えないはずなのに、例えば携帯というツールを使って、指差を使って表情を使って、気付けば思った以上に分かり合える。衝撃的だった。

 

いろいろ大奮闘の中やっと辿り着いた電車に乗ってやっと手に入れた弁当を食べた時、感極まって正直泣きそうだった。時間的に誰も車内で食べてなかったけど、降りる人が弁当のゴミ待ってたし、私が弁当空けても誰もオイ!って感じで見てこないからOKですね?!と食べ始めた。メトロだったら水飲むのさえ罰金らしいからややこしい。

そしてこの弁当、絶対にまた食べたい。台湾で何か食べるたびに旨いが更新されていく。じゅわじゅわのスペアリブ、大好きな硬さの日本のおでんに入ってるようなゆで卵、懐かしい味のかまぼこ。その下に思った以上にたくさんの、味が薄めで食べやすい野菜たちが敷き詰められている、野菜不足だったので助かる。そして全てが合わさってごはんに合う合う。しっかり完食した。文字通りスペアリブの骨の髄まで。

窓の外が都会から緑豊かな自然&古建物へと景色が移り変わっていく。満足と達成感が足元からジワジワ込み上げてくるようだった。

 

ここで早くも変化が訪れていた。ひとりがあまり寂しくない。猫の街に行く道中も家族や恋人友達同士の観光客でいっぱいで1人なんて私くらいだったけど平然としていた。ただ疲れてるだけってわけでもなく、あんまり1人であることが気にならなくなっていた。あの人とここを見たいな、あの子と楽しめたらなはあるとして。それじゃなくて。人の慣れって、すごー!!!そして着いて、猫、かわいー!野良猫たちは皆カッコよくしなやか。うちの猫ちゃんとはまた違うふてぶてしさ、人間なんて気にしない。餌はちょうだいね。おおらかな大自然の街並み背景が非常によく似合う。写真下手が撮っても映え映えだ。真の映えがここにあった。台北の都会的なのもいいけど、やっぱりおおらかな自然の中でこそ台湾の街並み、そして猫が映える。昨日の孤独、しばらく消えないのではとけっこう心配だったのに、ぽっかりと空いた穴がじわじわ満たされていくのを感じた。人の優しさ、猫、大自然、新しい体験。私もいつか野良猫のような強さしなやかさを手に入れられるのではないか、そんな淡い期待を抱きながらも、私はしっかりホテルのハッピーアワーを求めて帰路に着く。

弾丸台湾孤高の旅 その3

台湾2日目、1時間の時差はほぼ誤差のようなもので、でも多く寝れたってことだから得した気分だ。気持ちよく目覚めた。ホテルのビュッフェをいただき(これまた美味しかった、でもご飯がなかったご飯食べたい)ということで友達がオススメしてくれたルーローハンを食べに1時間半ほど歩くことにした。この旅は大いに太る気配がしているので出来る限り歩くのだ。途中スタバに入り残りの日のスケジュールを練る。そして歩く歩く。

 

人気店「天天利美食坊」は店の前で店員さんに紙をもらって食べたいものにチェック、日本語訳ももらったけど私はすでにネットでチェック場所を把握済みなんだな。シートを渡してお金を払い、行列で待つ。割とすぐ席に案内され、一緒に頼んだレタス炒めと卵のっけルーローハンに舌鼓だ。人気なだけあってとても食べやすく安いのにびっくりなうまさだった。欲を言うならもう少しお肉乗っけてほしいけど、デブすぎる発言は控えなきゃな。。また絶対食べに行きたいそんな味だった。

そして食べたらまた歩く歩く。西門町辺りを歩き回った。賑やで店がいっぱい、若者が多く大道芸人を取り囲んでいたり。原宿みたいだなと思ったらネットにも台湾の原宿とあった。

 

歩き疲れあんまり気分が乗らなくて近くの小さなコーヒー屋さんに入る。甘いものをとフラペチーノを頼んだら、そういえば今日少し寒かったのだった、ちょっと飲みきれなかった。友達にLINE返したり家族LINEに報告したりして過ごして、店員のお兄さんに「お腹いっぱいで飲みきれなかったごめんね」と中国語の翻訳で見せると、満面の笑みでOKと言い、出るときにバイバイ!と手を振ってくれた。バイバイを返すと、冷たかったはずのお腹が少し温かくなる。

 

そのあとはまたたくさん歩き中山のファッションビルで流行を見て、2万歩に達した時疲れた脳が足とタッグを組み、近くのマッサージ店に飛び込ませた。何軒も見ててちょっと行きたかったのだ。マッサージ自体が私初めて。今回は足だけにした。日本語流暢なニコニコおばあちゃんに案内されて、少しビビってたけどあったかいお湯に足をひたしてくれ、おばちゃんが来て熱心に足を揉んでくれた。疲れも取れ、たくさん気を遣って楽しませてくれるかわいいおばあちゃんの優しさに癒され、心までほぐれ、40分で2000円ちょっとだ。

お土産屋さんでガラスの台湾のタイル柄文鎮を買い、店員のお姉さんがたくさん話しかけてくれて、またニコニコバイバイをしてくれた。心が近くなるようなのに、離れていくバイバイ。そしてその一つ一つの台湾人とのやりとり、電車で熱心に道を教えてくれたおばさんなどを思い出しながら、ちゃっかりホテルのハッピーアワーを過ごした。

 

まだ2日目なのにすごい情報量だな...と思うけどそのあと気合いで少し離れた夜市にも行った。お祭りのように賑やかな台湾1の夜市、士林夜市。屋台もたくさん、地下にご飯屋さんがある。私はそこで目的のジーローハン(鶏肉飯)を食べた。周りはワイワイ家族や恋人ばかりで、少し酔っていて良かったと思うほどここ1番孤独感が強い食事だったが、なんとこれがめちゃくちゃに旨く、孤独と旨さがグルグル脳内麻薬のようになってバグった、これが本当の孤独のグルメじゃん!やってみてよ五郎!そして私まだ食べれる、そしてもう少しアルコール必要!とワンタン麺と台湾ビールを頼み、これまたちょっと待って......旨い。ワンタン5つも入ってて終わった食べれんと思うのに食べれる。旨いんだもん。汁まで半分飲んだ。はち切れそうになりながら、店員のおっちゃんにベリーグットでした!と言ったら、はにかんだ笑み。苺飴まで買って食べ歩いてホテルまで帰った。この日3万歩達成、お風呂に入ると倒れるように寝た。

弾丸台湾孤高の旅 その2

着いたその日は宿周りを徘徊した。そんなに離れてもない国だし、海外感が少ないのかなとも思っていたけど、建物の年季の入り具合がノスタルジックでカッコよく異国感は抜群だ。近年日本の建物はどんどん外観がシンプルになってよく言えば洗練されているが、台湾の昔ながらの建物には生を感じる。街を歩くだけでワクワクした。でもすき家ダイソーサイゼリヤコンビニCoCo壱と、日本にあるものはほぼなんでもある。

 

道路は車線が多く、スクーターや黄色のタクシーが勢いよく走る。たまに轢かれそうになりながら近場の夜市に行き、悩みながらも優しそうなおばさんの店で初の現地台湾メシ、牛肉麺を食べた。八角の香り、牛肉は柔らかく出汁も非常に美味しくペロリと食べた。

コンビニで台湾ビールを買って宿に帰り冷蔵庫に入れ、ハッピーアワーのお酒をラウンジでいただく。ミニローストビーフを添えて。老舗の喫茶店のような落ち着く雰囲気で良き薄暗さ、静かな音楽が流れている。机ひとつひとつに丁寧な生花が飾ってあり、ここにずっと居たいと思わせる優しい重厚感がある。

赤ワインを飲んでいると、ちらほら女性がやってきてひとりで飲み始める。今回は声を掛けなかった。私たちは孤高の旅をやりに来たのだから。(相手は分からんだろ)少し安心もしたし、2杯目もしっかり呑んでからお風呂入って割とすぐ寝た。残り3日間。