測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

ガストなどのファミレス程ひとりで行って満たされる場所はない。ご自由にお席にお座りくださいと書かれたボード、「おひとり様ですか?」のやり取りもなく勝手に席を選んで座り、ハッピーアワーのビールやつまみをタブレットで注文、猫風ロボットがニコニコとご飯を運んでくれて、なんなら席でお会計まで出来るのだ。オフの時ほど極力他人と関わりたくない根暗の自分にとってはこういう安心感は私の満足度パーセンテージの多くを占める。しかもお皿を下げる店員さんもみんなニコニコしてて、人間まで良いときたらそうしたらもう天国に他ならない。

座ってすぐに本を開く。久しぶりに江國香織の本を没頭して読んでいる。この人のアンニュイというか、少し恋愛好きだなあと大人になった今は思ってしまうが、でもやっぱり昔から好きだった落ち着く世界観だ。初めて読んだ時は「な...何も起こらない...!?」と驚愕したな。でもそれがいいんだよなあ。金平糖みたいに儚げで、甘くて優しく、少し冷たい江国さんワールド、久しぶりに浸れて幸せに思う。

ビールをいつものごとく高速飲みしカキフライとほうれん草のチーズ焼きをつまみながら、2杯目にハイボール。濃いめにプラス料金を払い頼んだらしっかり濃すぎて、自律神経が乱れに乱れているため体調も実は良くなくてけっこういつもより早く酔っ払っている。ひとりで飲むときに顔を赤くしたくないから、ちょっとやってしまったなと思っている。

 

新年が始まりなかなか現実に戻れず、前厄なのか嫌なことが立て続いていて割と大半は三角座りして過ごしている。ちょっと覗いたら、ちょっと間違ったらどんどんと地に落ちるから、それを避けたくて、もう飽きてきてただただ搾取されるものと分かっているのに大枚叩いてパチンコをしたり、年末に買ったギターをかき鳴らしたり、でもやっぱり避けれないよただいまとばかりに深淵をのぞく。覗かないわけにはいかないのだった。こればかりはどんどんどんどん落ちていくしかないのだ。

パチンコは自傷行為と似ているなと思う。今濃いめハイボールの次に赤ワイン飲み、ちょっと野菜が分離してるビーフシチューとごはん小を食べる。よう食うのだ。飲み食うも依存度が高い。何もかも私には毒に感じる。美味い美味い毒だ。

私には誰の気持ちも分からない。私の気持ちが誰にも分からないのと一緒だ。

 

孤独だなあ。この後、パチンコやろうかな。搾取されてこようかな。彼氏は新年会で遅い。私は抗うように深淵を見たくない。

どうしても弱い。