日曜日、最近テレワークで常日頃一緒にいる相棒と別行動にすることにした。彼は秋葉原に行き、私はだらだらと居間で人をダメにするクッションに体を沈ませ携帯を見ながら何しようか思いあぐね、ああ一人も気楽でいいなあと開放感に浸る。やっと14:00くらいに起き上がって準備してショルダーバックも身につけてその状態で読みかけの本に手を伸ばして完読した。？。
そろそろ街に出てカフェなどで本を読もう、お供にAirPodsを持っていこう、もしうるさい店内でもこれがあれば超集中空間が…なんてなんとなくぱかっと開けたら中身がない。普通になんで？って声が出た。それからすぐにルミネの試着室の映像が頭にいとも簡単に浮かんで、服を脱ぐ際に引っかかるからとイヤホンを両耳から外し椅子の上に置き服を着て脱いでまた着ての後そのままにしてきたのだと理解した。一週間前のことだ。その思い出しの速度たるや、わざと忘れてきたんか？と自分に聞きたくなるほどだったし、ほらみたことかというどの目線なのかという気持ちが湧いた。ルミネの忘れ物ダイヤルに電話してみたら愛されているはずの新品ほやほやのイヤホンはやはりそこに置いていかれたようで、何日かすぎてルミネから警察署に移送され私のことを待っているらしい。来週迎えにいく、本当に情けない。
思えば有線のイヤホンでさえ長くは持てないのに気軽にワイヤレスに手を出した自身を無意識下で疑っていた。初の一人旅行に石垣島に行った時、そこで携帯を失くし帰ってきたことがあるし（もちろん見つからないままだ）、その前もその後も幾度となく携帯を携帯することができず大学の先輩からは「首から下げた方がいい」と何度も言われてきた。そんな自分があろうことかワイヤレスをずっと肌身離さず持っていられる訳が無い。
街にいく元気が途端に削がれ、近くのガストまでだらだら歩きビールを頼んだ。ちゃんとクーポンで安くしてやった。味の薄い鶏肉をつまみにし、そしてこれを書いている。もう少しマシな休日に今から変えれればいいんだけど。低気圧で鼻血が出そう
