測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

「自殺島」読んだ

なんの気なしに借りた漫画「自殺島」が、思った以上に良い漫画だった。なんとか島ってタイトルの漫画は多いし正直はじめは胡散臭さを感じ、また絵柄も癖があり好みではなくてちょっとした物心で期待せずに片手間で(そこまで言うかな)読み始めたのだけど、コンセプトもしっかりしていて愛があって、心のこもったメッセージを感じ取れた。

私は思いが先行して物語のあらすじを書くのが苦手なので引用するけど

 

自殺島」─それは、自殺を繰り返す“常習指定者”達が送られる島。主人公・セイも自殺未遂の末、その島へと辿り着いた。果たして、セイ達の運命は!? 極限サバイバルドラマ待望のリリース!!

 

んー、引用してもなんか全然違う気がする。。

 

すごく騒がれた漫画ではないのかなと思うけど、ハッとさせられる場面がいくつもあった。絵柄も好みじゃないと思いつつも終始丁寧で読みやすいし、とにかく作者の心が感じられる作品だと思う。もっとめちゃくちゃにグロくしたりエロくしたりして話題をとることも出来なくもなさそうなのに、伝えたいことを大事に優先した感じがあった。同じく心を病んでいる人に向けても手を差し伸べようとする気持ち、生きるとは何かについて真剣に向き合った漫画だと思った。

 

ちょっと面白かったのは説明文のところで作者が思い余って「私も」と入ってきてしまうところ。漫画で描いている人の存在を感じる瞬間なんて手塚治虫さん以来というか、そういう癖も結構好きだった。

 

両足両手に重りつけられてるみたいに文章がうまく書けないのは、もちろんいつものことであれ、目の前に締め切りが迫っているのに漫画読んでブロクまで書いている背徳感?からであると思います。

 

生きるぞー