測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

オフをする

とうとう胸やけを起こし吐き気がするほどまでの感覚で仕事をしたくなくなったので(とちょうど、毎度激重の生理が重なり)(始まった半日程度はまだだるいほどの症状なのでそれを良しとし)今日は久しぶりのオフ!オフにするんだ!と意気込んで1日を始めた。勢いよく立ち上がり冷蔵庫にあるもので(びっくりするくらい何もなかった、というのは卵が一個しかなかった)お弁当を作り始めた。(卵焼きのない弁当は魅力半減だ。それでも一個で作ったけど。)最近玉ねぎをこれでもかと炒めトマトやスパイス三種を加えて作るカレーの素を作ることにはまっていて(水を加えればカレーになる、本の受け売りだけど最高に美味しい、あと野菜を刻むのがストレス発散になる)はあったので、冷凍庫の鶏胸肉をあえてカレー炒めにし、人参をきんぴらにしたりおにぎりを作ったりなんとか形にして、寝ている彼氏が起きてくるまでに化粧も済ましふたりで外へ飛び出た。

春の陽気で途中まで最高だったけど、川沿いを歩くにつれてめちゃくちゃに虫が飛んでいて大軍が柱のようになっていて、発狂しながら近くの町まで歩くことになった。川沿い、本当にストレスフルなほど虫が飛んでいて、お弁当を食べるような状況じゃなかった。川は意外に澄んでいたけど。町まで歩いて、ビル前の椅子に座って昼食になった。公園がなかなかない上に歩き疲れ、そのビル前は机も椅子も綺麗で適しているのではないかと彼が言うのでそうしたが、ビル風がビュウビュウでさっきの陽気はどこへやら、体が冷えに冷えて髪もボサボサになりながら冷えた飯を食う、なんて状態で、私は顔をへの字にして大変不機嫌に食べた。彼はビル前で食べることを提案した手前、またいつもよりもさらに情緒不安定な私を前にして、うまいうまいと言いながらも言葉すくなで私の様子を伺っていた。おにぎりは彼3つ私2つだったけど、ふたつ食べてひとつはポケットに入れて、後で嬉しそうに食べていた。

 

成城石井で爆買いしてストレスを発散させる。ジャックダニエルというウイスキーと(彼が100回くらい見るほど大好きなシャイニングに出ていた)、あと酒とは飲み進めるたびに味などがわからなくなるのでそのためにもう一本安価なウイスキーを買い、さらに白ワイン、田舎風パテやらたらこ缶詰やらレバーやらカレー用の辛味スパイスなどなどをカゴに放り込んでいった。気持ちが良かった。最近財布の紐がゆるすぎてまずい。

 

そして帰りは電車、帰宅してからそれぞれの時間を過ごした。結果から言うと大満足で、かなりリラックスして良い時間を過ごした。私は福満しげゆきさんの「僕の小規模な生活」を六巻分ネットで大人買いし、そろそろお腹が猛烈に痛くはなってきたけど白ワインを飲みながら、なんてったって今日はオフだぜという気持ちを昇華しつつ極限に楽な体勢で読んだ。彼も白ワインを飲みながらなんかゲームで気持ち悪いモンスター倒していた。途中で100日後に死ぬワニが死んでいることに気づいた。不覚にも泣いてしまった。不覚だ…と思いながらまた福満さんの漫画に戻り、妻はかわいいなとか、福満さんの卑屈な感じに身に覚えや居心地の良さを感じながら、最後までちゃんとだらだらと過ごした。ひさしぶりの開放感だった。

そう私だって明日か300日後くらいには死ぬかもしれない。卑屈さやもじもじした性格に親近感はあっても私なんかより全然結果的に大成功している福満さんや(結果的、というのは彼が卑屈さを自虐的に書くからだ、それが面白いんだけど)、またワニの作者さんだってそうだ、私には彼らみたいにはなれないし、いや別になりたくないし(本当か?)(いやでも確かに私は今特に目立ちたい欲求がない…)(本当か?)(もしかしたら目立つようなことがあったとしてそこからのキープや情緒の安定などに自信がないのかもしれない…)(世に大きく出れば自意識の過剰さが明るみに出てしまう、見たくないものまで見えることが怖いのもあるんだろうな)(うわ、成功しようと思えば成功できると思っているこの感じ)の押し問答をやりながら、それでもちゃんとご飯は食べれる程イラストで稼いでいる現状を、すごいのかだめなのかよくわからない気持ちで想う。すごくもだめでもないのだろう。自分の情緒をもう少しきちんと扱えるようになって、客観的に物事を見れるようになって、生活をきちんとして。そういうのが今一番やりたいんだと思う。