測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

タナトフォビア

先日夜中に無性に死ぬのがこわい…となりまる一晩寝れなくてうろちょろしてはフクロモモンガを撫でていた。(この話をするとかなり病んでるのではと心配してくれる人もいるが、なんだかんだ元気。冷凍のいくらとかパテとかワイン11本とかローストビーフを大量注文して夜の晩酌も捗るなとほくほくしているくらいだから)母曰くタナトフォビア(死恐怖症)というらしい。母はカウンセリングの仕事をしているのだけど、私が話したその日に同じ様な悩みを話した少女がいて、それを一緒に聞いていた先生もそのあと母に実は僕も昨日…と告白したらしく、おいおいうちの娘も…となったらしい。その日地球で何か起こっていて、疲れとかなんとかで敏感になった人たちがいち早く感じ取ったんではないかしらと思ったりした。死ぬのはこわい。そしてなんとみんな死ぬ。避けられないなんてなんか不思議だし、でもどうせ死ぬからなんてスタンスじゃ生きられないのも不思議。出したら出しっ放しにする人の言い訳は、どうせ後から使うから。どうせ死ぬからといって何にも食べずにうずくまって早めに死ぬことは、どんなにだらけた人もできないもんな。…何言ってるの?

 

…という話(死ぬのが怖くて夜寝れなかった人が多かった日の話)をライターの女性とそのパートナーさんにした。ひやおろしを持って彼女の家に遊びに行き、大量のカツオをご馳走になっていた時。まあそれはただの世間話でちょっと心配されながらも笑って終わった話。身体を休めても休めても、どこかで脳が仕事のことを考えているのは気づいている。そしてそのストレスがそんなことを引き起こすのだろうなと、そのライターさんもフリーランスなのでとても同感してくれて少し安心した。飼っている2匹の猫が興味深げに私のことを見ているかと思ったら、駆け回ったり寝たりビールの箱に嬉しそうに寝たり日本酒の長い紙袋に頭を突っ込んだりしていた。これだよ…猫と暮らしたら一気にいろんなことが解決しそうだと思った。

 

最近博報堂に打ち合わせに行くことになった。どでかいビル、電通以来でまじめに震えた。そこまで名を馳せていないイラストレーターはあそこは肩身が狭い。有名になんてなるよりも心穏やかに生きたいなんて思ってた。でも、有名になっていない今でも全然心は穏やかじゃないから、もう少し頑張ってみてもいいのかもしれない、とも思ったけど、もう十分頑張ってるわいとも思った。多分くる仕事ばかり受けていたらおんなじだから、持ち込みもしなきゃ…と2000回目に思った。

 

はー生きるは大変だ。