何もかもに飽きた飽きたが募り、何か新しいことをと思っていた矢先にひょんなことがきっかけでまさかのパチンコにハマってしまった。身内にそちら関係で問題があったのもあり、店内を通ってみただけでも「うっわー何が楽しいの、暇人なの？愚か、底辺ですね」とただの悪口偏見を心の中で手当たり次第唱える程に毛嫌いしていたのにだ。
最初は思った通り、だってレバーを捻るだけでなんの工夫もないただ画面を見ているだけの時間に嫌悪を抱き、そして必死に稼いだお金がただただ湯水のごとく減っていくことにかなりイライラした。私はいつも何かやるときに、自分で工夫したり上手くなったりして成果が得られるのが好きなんだなと思った。とそう思っていたんだけど、そうじゃない世界があるってことに多分まず衝撃だった。自分の「引き」それだけに期待し、神に願うように過ぎる変な時間。それがだんだん面白くなってきた。何かをしていないと無意味な時間に罪悪感を抱いていた自分だけど、座ってレバーを回しているとなれば一応なんかはしている。ちょっと新しい領域だった。
新しいことはなんでも面白い。自分が毛嫌いしていたものを受け入れられたこともなんだか嬉しい。そしてもちろん、耐え忍んで当たった時の喜びは新鮮だった。もちろん何の成果も得られずの時間もありの、そしてある時にすごく勝つ。闇取引のように店内で玉を金を閉じ込めた景品にまず交換してもらい、店の外に出て交換所で現金化する。（三店方式）なんかいけないことをしているようだ。この闇取引？もワクワクする。
隣の台が当たっているなど気にしないものだと、自分は自分の台に向き合うものかと思っていたが、だんだん周りとの戦いのようになっていることに気づき、実はヒリヒリとしている現場なのも知らなかった。私が当たると周りが気にし始める。そうされてくると私も周りが気になってくる。その部分は苦手で、誰も座っていないところを狙うようになってきた。最初に言った通り、私は誰かと戦いに行ってる訳じゃないのだ…
そうパチンコにはいろんな人がいて、周りを気にせず、というか当たったぞ！とすごい音量に爆上げして周りを威嚇する人物や、台をこれでもかと殴ったり御呪いのように画面を隅々までなでまわす人、レバーに一円玉を挟む人（禁止事項）など、やはりヤバめの人も多い。私は絶対にそうはなりたくないので、清く正しく？パチンコをしていこうと心に刻む。そうして減っていく貯金、何も得られていないこの時間、なんだか新しい。少しだけ飽きてきたとは思うけど、もうしばらくやると思う。そして競馬とかに移行するのかな。。身を滅ぼさない程度に、酒とギャンブルをやっていくのだろうと思います。
