測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

恐ろしポスター

ある駅になかなかのインパクトがあるポスターがずっと貼ってある。お店の広告で、妙齢の女性が「どうぞこちらへ」というようなポージングで微笑んで立っているものだ。

まず、解像度は72もないと思う、女性はかなりぼやけて白ずんでいる。おまけに、青い背景に立ってはいるけど切り取りが異常なほどに甘くて、ハサミで女性の周りを適当にザクザク切ったみたい。青い背景にそれはもう、呪われそうなほど残念な状態でデザインされている。

まず誰がデザインしたんだろう。素人?それとも鬼才なデザイナーで、全てがあえてのデザイン、実はすごくお金かかってるの?だとしてもそれも失敗してるよね?
ポスターを駅に貼っておくって、割とお金がかかるものじゃないんだろうか。。ずっとお金を投資していく、店の看板があれでいいのか?経費削減しなきゃね、、、って会議があったら真っ先にあのポスターをあげなきゃだめじゃないのか。たぶん10人中9.9人にあのポスターが与える印象は、「この店、やばそう、なんか行かない方が良さそう」さらに時間も経っているのでほぼほぼ風景に溶け込み、そんな感想さえも忘れられたような姿。

私はいつも、変なの...と思いながら朝その女性を見る。半ば義務のように見る。30、40、80になっても、あのポスターがあればいいと思っている節もある。なんだろう、もう一周回って良いポスターなのかもしれないと思い始めてもいる。そういう意味でも、末恐ろしい。