測りたがりの痛がり屋

イラストと一緒に、特に特別でもないけど愛しい毎日を、ぼちぼちお酒呑みながら書いて行きます。

演劇とビール

昨日は久しぶりに演劇というものを日暮里まで見に行った。古くからの親友が出ているのでどんなに演劇自体が面白くなくても楽しいだろうと踏んで、だ。自分の顔見知りがどういった演技をするのか、それだけでも見る価値があると思って、意地の悪い赴き方をしてしまった。少し体調も悪く、面白いのか分からないものに博打をする元気はなかったから。

 

ふたつの劇団が、おんなじ台本を演じていた。お話の内容は不条理劇ということで、自分の居場所がなかったら困るとみかん箱を自分の居場所として持ち歩いてしまう男、彼はあらぬことまで念には念を入れ、予測や想像でどんどん事を進め話すウザい奴。(あそこまでひどくないにしても、こういう人いるよなあ、というより自分もしてるときあるなあとドキッとする)もう一方は赤い傘を好きな時にさし、好きな時に閉じ、ゆっくり歩く女、彼女は思ったことをそのまま口にし、自由気ままに行動する。

次は排泄を死ぬまで我慢する男と、言われるままに動き自分の意思のない、人を殺せと言われれば殺そうとする男、登場人物はそんな感じ。この4人が後に絡み、不条理ー!ってなかんじで話が進む。(いい加減なあらすじごめんなさい)

 

どっちの劇団もそれぞれの解釈で演じていて違うものになっていた。印象としては鬼才で頭の良い、演出が個性的なのが前者(親友が出ていたもの、彼女は普段と違う随分きれいな声ではっきり話し、男の手を後ろで縛って、長い間男の上に乗っかっていた)。後者は王道に、シンプルに話を演じていて、それぞれが演技の巧みさに長けていた。

 

絶対的に比較が生まれて行く中で、引けを取らず自分たちの持ち味を持っているのが面白かったし、表現の面白さ難しさ、バランスなどにまで考えが及んだ。劇自体も面白かったし、2つが同じものを演じたところも気に入った。

 

演じた訳じゃないのに、帰って飲んだビールが美味しかった。私ってば心の体力がないけど、世の中には面白いことがたくさんあるのだから、前向きに生きなきゃなあと思えたのだ。ありがとう。