測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

お寿司暦

ご飯の中で一番好きなのは、間違いなくお寿司だ。
 
両親が当時3歳ほどの私を連れて回らないお寿司に行った時のこと。母が「ほらちよこ(仮)、黄色いお寿司だよ」と勧めたら、「やだ、赤いのがいい」と言ったらしい。
 
小学生の時の夢は「お寿司屋さん」。お花屋さんとかお嫁さんとかもっとかわいい夢があるはずだ。大好きな図工の時間には、緑色のべとべとする粘土でよくお寿司セットを作っていた。醤油入れまで作ってた。
 
さらに大学生の時、好き過ぎてマス寿司のバイトを1年ほどした。しかも毎朝4時半に起きて一から作る仕事だ。丸い木製の曲物に笹をぐるりと並べ、酢に漬けた鱒を敷いて、酢飯を押し入れるのだ。いつも可愛がってくださった奥さんが、よく残った酢飯を軽く握り、鱒を乗せて簡単なお寿司を作って食べさせてくれた。あれより美味しいお寿司はいまだかつてないのかもしれない。
 
今も、仕事帰りに半額のお刺身を毎日のように買い、実家で作られたお米に寿司酢を回し入れて一緒に食べている。
 
お刺身全般好きだ。そして酢飯が好きだ。単体でも好きなのに、お刺身と酢飯というこのシンプルな組み合わせの相乗効果は計り知れない。考案者を毎日拝み倒したい。あっさり食べたいときも、ずっしり食べたいときも、必ずお寿司のことを想うのだった。

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