測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

石垣島にて

石垣島へ来ている。

ノートパソコンがあまりにも便利でかわいくてかわいくて仕方がない。いろんな島のいろんなカフェで仕事している。

 

楽しい旅の話を書きたかったんだけど、少し思うところがあったからそれから書く。

昨日泊まった宿で、おじいを囲んで宿のみんなと宿のオーナーと呑んでいるとき、おじいがかなり女性軽視的なセクハラまがいなことを話し始めた。同年代の女性もいたんだけど、普通にウケて笑っていて、私はどうしても笑えず、お酒が入っていたのもあると思うんだけどどんどん悲しく惨めになってしまい、途中から嗚咽まじりに泣き出すという情けない事件があった。

他の宿でも、いろんな人と深くまで話し込んだりしたんだけど、男性運が今回は少し悪く、ある人には腰を触られたりある人には手を繋がれたり、私はそういうのが最近めっきり苦手になってしまい(実は今までは割と平気だった)、旅は楽しかったのにそういう部分で結構ストレスを感じていたのもあったのではと思う。男性が悪い、というより自分に何か原因があるんだろうという自問自答、自己否定を始めていたし、男性の気持ち悪さというものにとても強く反応してしまうようになっていた。私の愛想は何か勘違いさせるものがあるんだろうし、人に対して心を許しすぎる部分があるんだろう。

涙がどうしても収まらず、途中で宴を抜け出した。

宿に帰るまで彼氏に電話しその間もずっと泣きじゃくっていた。

ぐるぐると歩きまわり電話していたのだけど、そろそろ涙も収まり、なんて恥ずかしいことをしてしまったんだと落ち込んでいると、店のオーナーが私を探しにきてくれ、「いいんだよ」と言ってくれた。

彼は40代の男性で、顔つきや態度は繊細そうな人なんだけど、夕日を見にみんなをケートラで連れて行ってくれた時に(広い海と夕日は死にそうなくらい綺麗だった)この寒い中海に飛び込みクロールで遠くまで泳いでいったりと、結構大胆で変人っぽかった。「いいんだよ」は彼の口癖で、どっかのCMみたいだけど、その時の「いいんだよ」にはめちゃくちゃに救われてしまった。

 

明日でこの旅は終わる。毎日ゲストハウスや民宿に泊まり楽しい反面疲れたし、今日は良いホテルに泊まっちゃう。そういえば腰に手を回してきた男が、いいホテルを取ったから遊びに来るか?としきりに言っていたけど、バカじゃないのか。私だってちゃんと稼いでいるから泊まれます。下心だらけじゃないか。

 

この文章は、朝4時に起き、昨日夜に来ていた修正を宿で済ませ、7時に港まで歩き、フェリーを待ちながら海を見ながら、パンパンに腫れた目で書いているんだけど、何が言いたいかって、この旅はなんだかんだ言ってもとても充実していたということ。嫌なことや悲しいことも、人生と同じようにあったけど、自分を見つめ返す良い機会になったと思う。