測りたがりの痛がり屋

まいにちの記録

青クマ女語る

女なんて弱いものだ。

大事に伸ばしたお気に入りのロングヘアを突如切り裂きジャックにバツンと切られてしまったら、殺されるより酷い今世紀1番の大事件だ。それだけでもう足の筋肉がグミみたいになって立ち上がれなくなり、甘いとかなんとか言われても知ったこっちゃない、だって私の足はグミだもの!仕事も休んで布団の中おいおいと泣くのだろう。

でも女はそこから強い。

泣き叫んだそのあとは、今度は布団の中でホットペッパービューティーなんぞを検索し、傷心慰安ですからといつもよりちょっとお高めの美容院を予約、髪を良い風に揃えて3Dカラーとかしちゃってとびきりオシャレして街に飛び出す。短い髪がさわさわしてすごく新しい気分だ。

 

わたしは女に生まれて、ちょっとめんどくさいと思うことだらけだけど、女のこういうところが堪らなく好きだ。

 

好きだ好きだと半ば急に思いながら、鏡をのぞきお化粧をする。もちろん私の髪は長いままで、疲れた顔に青クマ用のコンシーラーを塗って、今日は金曜日だ頑張れよと自分に言い聞かせ、玄関を飛び出して行くのです。

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