なんだか毒っ気が欲しい今日この頃だ。日常の中にかはさておき、イラストには毒を入れたいと思う。私の絵はとてもパンチがあるとはいいがたいし、のほほんとしているとよく言われる。絵というのはその人自身を表す、というのはとても同感できて、周りにいるイラストを描く人はみんな、醸し出す雰囲気や考え方が全て絵のどこかに投影されているのが面白くて仕方ない。いくら仕事用で演じて描いても、必ずどこかに出ているのである。
私のようなぼやっとした女が、どうして毒っ気を求めているのか。その真相はわからないけれど、（いやなんとなくわかるけど）これが当たり前だ常識だって狭くてうっとおしい世界の中で生きるより、ちょっと道草したところで花を見つけたり、法を犯さない範囲で自分の好奇心を大事にして行きたい。かわいいねえと言われるのが最近嬉しくない。私は良い女になりたい。酸いも甘いも知った、自分ひとりで立っていられるかっこいい女になりたい。でもひとりじゃ無理よね、っていさぎよく甘えるときは人に甘えられるような女。
